前総務大臣・元法務大臣 鳩山邦夫 公式ホームページ

前総務大臣・元法務大臣 鳩山邦夫 -正義の実現-

トッププロフィール理念と政策活動報告鳩山友愛塾

プロフィール

「ジャムと私」
愛犬ジャムへの想いを書き綴ったエッセー
 
<< 第9回「ジャムのストライキ」 | Main | 第7回「ジャムと私」 >>
第8回「考える犬」
 
 

 ロダンに「考える人」という作品があるが、ジャムは「考える犬」である。どうしようか迷っているときは、首をかしげ、右足を少しだけ上げる独特のポーズをとる。言葉で表現すれば「あれ?何か変だ。どうしたらいいのかな」という時である。しかし、私のいう「考える犬」は、ポーズのことではない。ジャムは、いつも何かを考え、そして行動している、としか思えぬのだ。小暮先生の書かれた本だったと思うが、「犬には人間と同等の喜怒哀楽の感情があると思ってペットに接するべきだ」とあった。又、しばらく前の写真週刊誌に「絵を書き、文字まで添える犬」の話が出ていた。みんなインチキだと言うが、ジャムを見ていると、彼には人間並みの感情と幼児程度の思考力と、絵や字を書ける潜在能力が備わっているのに、こちらが引き出せぬだけではないかと思えてくるのだ。

 ジャムは、寝てばかりいる(特に私の不在の時間帯は)。ひょっとしたらネコ並みに十八~九時間寝るのかもしれず、完全な中年太り(私と同じ)で医師から注意を受けている。が、逆に起きているときは必ずなにかをしているか、しようとするのである。ボーッと時を過ごすことは全くない。この点、我が家にいる、もう一匹のポメラニアン(名前はフォックス)は「考えぬ犬」で、ボーッとしていたり無意味に歩き回ってばかり。その好対照な姿を見ているからこそ、ジャムの「考える犬」ぶりによろこんでしまうのだろう。

 食事、おしっこ、窓側の見張り、ネコやカラスを追いかけ回すこと、客に吠えかかることは、かなり本能に近い部分で、どの犬でもするだろう。要は、ジャムはそれ以外に、終始、何か遊びか趣味に没頭している。そしてその大部分は、いわゆるイタズラや器物損壊の類である。うすく扉を開いている戸棚から、物を引きずり出そうとする。それを怒ると、もう、今度はダンボール箱をかじって開けようとしている。ダメと叱った瞬間に、次の行動に移り、ゴミ箱を倒そうとガリガリ始める。面白いからやる、人の注意を引きたいからやっているのは良くわかる。

 宝物を隠し、近くを通る人に襲いかかるのは、ジャムのもっとも好きなゲームで、わざと隠し場所から離れた所に寝転び、人を油断させてから吠えかかるのが得意の戦術だ。私の留守のときは絶対しないそうだが、私が居るとキャベツやタカナをかじりまくる。私が怒って騒ぐのを見たいだけの行為とみている。ありとあらゆるガムテープをはがす、じゅうたんをめくろうとする、りんごの入ったダンボールを破壊する・・・等々、とにかく起きている限り何かをしているから油断がならぬ。女房は「子犬がするようなイタズラをし続けるから幼稚だ」というが、私は「常に何かの快感を積極的に求める特別な利口な犬だ」と反論する。この間、テレビを見ていたら「カワウソは、いろんな遊びをする。遊びはすぐれた知能の証明だ」と言っていた。そう、イタズラと遊びは頭の良さの証明である。

 私と一緒なら散歩をするが、家人が外に連れ出すと、すぐにストライキを起こして座り込み、結局、だっこして連れて帰ってくる。うん、実に利口な犬だと私は感心する。

 客に吠えかかるので、来客中、別の部屋に二匹とも閉じ込めてしまうと、考えぬフォックスは、出してやるまで鳴いたり、戸をガシガシやっているが、ジャムは、事情を察知して、すぐ寝てしまう。相当、知能指数が違うのだ。

 最近、ジャムの趣味が一つ増えた。今までは、本の端を咬むだけだったのが、ページをめくりながら引きちぎるのを覚えてしまった。バリッメリッっという音に酔いしれているみたいである。

 ジャムは、しじみが好きである。うちの子供たちと異なり、一つも残さず、きれいに中味だけ取って食べる。これは「考える犬」とは関係なかったかな。

(この原稿は文京動物愛護協会平成11年3月10日「動物と住む街」に寄稿したものです)

<< 第9回「ジャムのストライキ」 | Main | 第7回「ジャムと私」 >>
▲このページのトップへ
プロフィール | 理念と政策 | 活動報告 | EMILY'S ROOM
Copyright©2008 Hatoyama Kunio official website All Rights Reserved.