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前総務大臣・元法務大臣 鳩山邦夫 -正義の実現-

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「ジャムと私」
愛犬ジャムへの想いを書き綴ったエッセー
 
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第13回「主役はボクだ」
 
 

 数年前、テレビの“わが家の愛犬、愛猫”といった感じの番組に、ジャムが主役で出演したことがある。ふだん、すべての来客に猛然と吠えかかり、かつ、しばしば咬みつくジャムが、テレビ局のスタッフに対しては、その姿勢を一変させたのには驚いたものだ。テレビカメラの前を悠然と歩いてみせたり、おとなしく私に抱かれたりした。「取材されている」という意識、あるいは「主役はボクだ」という思いが、ジャムを変えてしまうのであった。

 しかし、週刊読売のときは全くダメだった。
 “愛すればそっくり”とかいう企画で、主人と愛犬が、いかに良く似ているかを写真で紹介しようとするもの。撮影中、犬が横を向いてしまって、撮りにくいこともあるらしいが、私に抱かれたジャムは、カメラマンに向かって、あだひたすら吠えまくるので、撮影はいとも簡単、3分で終わってしまった。撮影終了後、ジャムは、その有名なペット専門カメラマン・福田文昭氏に咬みついてしまった。

 彼は、読売新聞の家庭欄で、ペット撮影の苦労話を披露した際、「鳩山邦夫家では、ジャムちゃんに噛みつかれました」と語り、我が家の来客は、ますます減っていくのであった。

 つい先頃、テレビ東京の“極上の休日”という一時間番組が、私を取材(といっても、やらせ的な部分が多いが・・・)した。そして軽井沢の別荘で私の家族+ジャムが休日を過ごすという設定で撮影を行ったのだが、驚いたことに、ジャムが6人のスタッフに一度も吠えかからず、「借りてきた猫」状態で一日を過ごしたのである。どうして、こんなに変わるのだろうか。

 とにかくテレビカメラで写されているという意識が非常に強いようなのである。しかし、よほど気疲れしたのか、翌日は、一日中、寝てばかりいたようである。

(この原稿は文京動物愛護協会平成16年3月31日「動物と住む街」に寄稿したものです)

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