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前総務大臣・元法務大臣 鳩山邦夫 -正義の実現-

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「ジャムと私」
愛犬ジャムへの想いを書き綴ったエッセー
 
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第15回「ジャムの糖尿病」
 
 

 今から二年ほど前、家族ほぼ全員でマレーシアのペナン島へ旅行したことがある。その出発の前日、ジャムが腰の抜けたような状況になり、ひどく心配した。翌朝までには歩けるようになったのだが、妻は出発を一日延期してジャムを病院に連れて行った。このときは「あしたから皆がいなくなるというのを察知して、おかしくなった。つまり心因性のもの」と勝手に判断した。

 その後も、妙に元気が無くなったり、吐いたり、すべってへたり込んだりすることが多くあり、東大病院で検査していただいたところ、ジャムが糖尿病であることが判明したのである。それからは今まで無制限だった食事を、朝夕二回に、しかも厳しく量的に制限し、食後にインシュリンの注射をするという生活を続けている。体重は半減して元気を取り戻し、注射は、妻、娘、娘婿、秘書の西村君の誰かがすることとし、私は絶対しないことにしている。ジャムの主治医の先生の弟子が、若手代議士の山際大志朗君(獣医師)で、彼が「犬が一番信頼している人は、その犬の最後の拠り所なので、注射しない方がいい」と言ったので、山際代議士の一言を盾にとって注射器を握らないでいる。

 元気になったのはいいが、かなりの大食いであったジャムに、食事制限をしたのだから、すぐにおなかが空くようだ。早朝五時ぐらいに目をさまし、私を起こして台所に連れていこうとする。寝たふりをしていると、ひっかいたり、耳元で吠え始めたりする。もともと早起きの私ではあるが、五時半起きが続いているので、やや慢性的な睡眠不足に陥っている。

 糖尿になってからは、水を大量に飲むし、夜中に二回ぐらい、おしっこに行く。その度にジャムをベッドから降ろしたり、乗せたりするのは大変なので、私は永年のベッド生活をやめて、ふとんを床に敷いて寝ることにした。

 愛犬は、私の生活に、かなりの影響を与えている。

(この原稿は文京動物愛護協会平成18年4月1日「動物と住む街」に寄稿したものです)

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